葬儀の際にお坊さんがお経を読んだりする中で、故人に対し違った名前で呼びかけているのを聞いたことはないでしょうか?
名前の一部が入っているけど、聞きなれない言葉なので印象に残っている人も多いのではないかと思います。
実は、その名前こそが「戒名」なのです。
意外と知られていないことも多いので覚えておきましょう。
□戒名の定義
戒名の定義ですが、好きにつけることができるものではありません。
通常、故人が亡くなったあとに菩提寺の住職から葬儀の前までに授かるのが一般的です。
仏式の葬儀は、仏教徒であることが前提です。
敬虔な仏教徒でない一般の人は、葬儀のタイミングでお釈迦様の弟子として仏教徒になる必要があるとの考えで、その証である戒名が授けられるのです。
戒名がないとお墓に入ることもできませんので、よっぽどの事情がない限りはつけてもらいましょう。
□戒名にはお金がかかる
葬儀を経験した人ならご存知かと思いますが、葬儀の代金とは別に戒名を授かるのに「お布施」というかたちでお金は当然かかります。
相場としてはいちばん位の低い信士(しんじ)や信女(しんにょ)の場合は10万円~となります。
居士(こじ)や大姉(だいし)は50万円~が相場のようです。
一般的に位の高い院居士や院大姉は100万円以上もお布施が必要です。
戒名の位は、一般的にご先祖より高い位はつけられないとされていますが、実はお布施の額で決まることがほとんどです。
お布施の金額についてはお寺によってかなり異なりますので、確認しておきましょう。
※戒名に関連するニュース:https://www.nikkansports.com/entertainment/column/hayashi/news/202009040000660.html